● なぜPHPを使うか
それはもちろん動的にHTML(ウェブページを書くための文法体系です)を書き換えてインタラクティブなウェブサイトを作れるからです.PHPではデータベースと連携していろんなことができるみたいです.でも,今回の話はそんな高尚なことではありません(なぜなら僕の理解がそこまで及んでいないから).キーワードは『保守・改版を簡単にする』です
● 問題はどこにあるか
元来,フレームという仕組みがHTMLにはあります.ページを2つに区切って(たとえば)左側に目次をつけて,右側に本文を記述するというページデザインの方法です.ですが,最近めったにお目にかかることがありません.これは,CSS(カスケーディング・スタイルシート;ウェブの「デザイン」を記述する文法体系)の発展でデザインとコンテンツを分離しようという流れが強まってきたからでしょう.たぶん.もちろんフレームはHTML的にかかれますが,デザインを記述しています.これでは論理とデザインの混濁が起こってしまいますね.あとは,SEO対策(ウェブサイトのアクセスを向上する方法)といった観点でもフレームはよくないとされています.
幸いなことに,CSSを使ってもあらゆるページに現れる目次のようなものを記述することができます.ようするにこのサイトのように2段組・3段組・4段組とやればよいのです.でも,すべてのページに似たようなことを繰り返し書かなければいけないという弊害がでてきます.それはあるいは当然のことで,(フレームによって実現されるような)すべてのページを統括する主ページの存在が否定されているのですから,あらゆるページは対等で,すべての情報をすべてのページがもってなければいけません.
しかし,これでは保守が非常に煩雑で大変なものになります
● 簡単な例
以下の図をご覧ください(みにくくてすいません)
こういった形でページを作るのが一般的で素人にもよくわかるシンプルな形です.ポイントは,ヘッダ部とフッタ部はあらゆるページで共通して使いたいが,コピペすると刷新のたびにすべてのページの該当部分を更新しなければならず非常に厄介だということです.
たとえば,ナビゲーションに外部サイトを登録しおり,そのリンクが切れていることが発覚して修正を加えなくてはならないとしましょう.関連ページが100個あるとして,100個のHTMLファイルのナビゲーションリンクを更新しなければいけないというのは,大変な作業です.全ファイルまとめてリンクをさしかえるスクリプトを書けば済むという方もいらっしゃるかもしれませんが,問題が起きるたびにスクリプトを書くのも面倒です.
そこで,以下のようにヘッダ部分とフッタ部分を外部ファイルとして分離してやることを考えます.
多くのファイルで共通して現れる,図中の赤字部分を外部ファイルとして読み込んでやることで,ソースファイルが非常にシンプルでわかりやすくなります.
具体的な内容を詳しく述べるまでもなく,次のような効用があると考えられます:
1.多くのページに現れる部分は外部ファイルとして共通に使えるため,
ひとつのファイルを変更することですべてのページのヘッダやフッタを更新できる
2.メイン部分の改良のみに気を配ればいいので,ソースの可読性があ
がり保守が容易になる
● 具体的な方法
◇ 読み込むファイル
外部ファイルを読み込むさいには,読み込みたい場所で,読み込みたいファイルを
<?php include('filename.php')?>
の形で読み込むだけです.非常に簡単
◇ 読み込まれるファイル
当の外部ファイルの記述は,
<?php echo <<< END
ここに書いた内容が読み込む側のファイルに渡されます
END;
?>
詳しくは,PHPに関するいろいろなサイトをご覧ください.実に簡単です.
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