2008/04/26

秀丸エディタ宣伝中

かれこれ10年近く秀丸エディタを使ってますが,ようやくマクロとか正規表現とかいろいろと使わねばならないような状況がでてきましたね.(そりゃ普通の中学生だった頃に正規表現はいらんよねぇ笑)プログラミングとかも好きではない――僕はプログラムを書く必要に迫られたことがないと最近気づいた――ので,エディタの高級な機能は必要なかったんです.でも近頃状況が変わってきmました.WordでなくてTeXで文章を書くのにも慣れ親しんできましたし,プレゼンテーションもPowerpointを捨ててTeXでやろうという気になってきました.さらに言うと,真面目にXMLでデータベース組もうかなとも思えてきたんです.バイトがらみの.

というわけで,エディタ再考.

一番触ることが多いのはやはりTeXなので,TeXの扱いが便利なのが重要なポイント.今まで一番使っていたTeX環境は,LabEditorとWinShell.以下,離れがたい点と不満をいくつか.

LabEditor
 ◎ 複数のコンパイラ,出力形式を設定保存できる
 ○ GUIが分かりやすい
 × 検索機能が馬鹿っぽい
 × 親ファイルでコンパイル機能が使いにくい
 × エディタがよくない
 × 補完機能が押しつけがましい

WinShell
 ◎ プロジェクト機能が秀逸.見出し,図表,引用へのリンクを自動生成
 ○ Aspellとの連携でリアルタイムにスペルチェック
 ○ 補完機能がない
 × タブの切り替えが遅すぎる
 × コンパイラを複数使い分けするならいくつもコマンドを覚えなきゃいけない
 × エディタがよくない

以上の欠点を補おうとすると,テキストエディタってことになるんですが,利点をなんとかしようとしてもテキストエディタのマクロだと寸足らずなんですよねぇ.それは秀丸でも然りかな.コンパイルでいうとLabEditorの使い勝手(面倒なことを何も考える必要がない)に勝るものはないだろうし,プロジェクト管理の観点からいうとWinShellは相当いい仕事してますよね.これはGUI統合環境だからこその機能でもある.

でも一番時間を費やすのはテキストを処理する場面なので,やっぱり慣れた秀丸エディタってことになったわけです.祝鳥(のりてふ)マクロを使うと意外と使えるとやっと気づいたってのも大きい.さすがに文献ファイルはJabRefで作りますが,わざわざWinShellでソース書いてLabEditorでコンパイルなんて馬鹿げたことをしなくて済むようになりました.でも,のりてふもコンパイラをひとつしか設定できないので,LabEditorをアンインストールする気にはならないですが...でも,日本語で書くだけとか英語で書くだけとかいう時期には問題ない.のりてふの利点と欠点は,

秀丸+のりてふ
 ◎ あらゆるテキスト編集において統一されたキーバインドが有効なだけでも十分意味がある
○ 動きが速い
 ○ コマンドラインでプログラムを呼び出すのも簡単.出力をテキスト形式で表示できる
 ―(RubyとかRと対応するマクロを入れればちょっとした計算がエディタ上で実行できる)
 ○ 正規表現が強力
 ○ だからアウトライン解析が強力
 ○ しかもマクロライブラリが強力
 × GUIがない
 × わざわざマクロを入れなきゃならない
 × なれるのに時間がかかるかもしれない
 × スペルチェックが自動じゃない
 × コンパイルはやや面倒
 × 「つーか文句あるならおのれでマクロ書けばええやんけ」って言われかねない

さらに,秀丸エディタは秀丸メールと一緒に使うと非常に強力.キーバインドが共通な点は本当にうれしいですね.いろんなこと覚えたくない僕にはとてもありがたいです.僕の場合一番使うのは,行削除のCTRL+ENTERと空行追加のSHIFT+ENTERですか.もうこれなしでは生きていけない.

秀丸メールの利点は,
 ◎ 動作が軽快
 ○ エディタが秀丸エディタと同等の機能を持っている
 ○ すなわち正規表現による検索が強力
 ○ 秀丸のマクロを流用できる←これ結構便利ですよ
 ○ つまりマクロ機能が強力
 ○ アイデアツリーを作れる(Toを,@.itemとすればよい)
 × Thunderbirdみたく,スパムの学習機能がない




個人的には,Emacs系のエディタは難しすぎて使えないんで,秀丸ってことになったわけですが,それでも十分に便利だと思います.Windows環境には秀丸がある.秀丸があればそれでいい.

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